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伊勢 一刀彫Ise-Style Knife Carving

三重・伊勢には天照大御神ならびに豊受大御神が御鎮座されている"神宮"があります。
伊勢 一刀彫では、神宮にちなんだモチーフとして「神鶏」「代参犬」があります。
そのほか「蟇」も伊勢のモチーフとして有名です。
『一刀彫 結』をとおして、 三重・伊勢を知る・みる・体験する、きっかけになれれば幸いです。

神鶏とは

神鶏(しんけい)とは

神宮には神鶏と呼ばれる鶏がいます。
古くから鶏は、闇を払って暁を告げる鳥として、大切にされてきましたが、
日本神話では 天岩戸開きにちなむ神の使いとされています。
式年遷宮で神様が神殿にうつられるときも、
神職が天岩戸開きの故事にならって
「カケコー、カケコー、カケコー」と3 回鳴声をあげながら扇を上から下へ3 回扇ぎ、羽ばたき音を出す、鶏鳴三声(けいめいさんせい)という儀式があります。
尚、外宮さんでは「カケロー、カケロー、カケロー」と鳴声が変わり、扇も下から上へ扇ぐこととなっております。
雄雌つがいの木彫「ご神鶏」は御目出度い、
縁起の良い彫り物です。

代参犬とは

代参犬(だいさんけん)とは

江戸時代、人々が一生に一度は参拝したいと願った伊勢神宮。
お伊勢参りブームの最盛期には年間五百万人、実に6人に一人が伊勢に参拝したという記録が残っています。

その時代、お伊勢参りをしたくてもできないご主人の身代わりに、お伊勢参りをする犬が各地から実在したといわれております。
犬の首輪にお賽銭や餌代を入れて、お伊勢参りにゆく旨を書いておくと、旅人が犬の同行をしてくれました。
もちろん、犬一匹だけの旅ではなく旅が出来ない人が参拝に行く人に頼んで犬を一緒に連れていってもらう場合もあり、
各地の街道すじの人たちに頼む場合もありました。

犬は、旅人や街道すじの人たちや参拝客、伊勢の人から食事をもらったりしながら、
代参の証明に、神宮のお札、宮司の奉納金の受領書、途中での食べ物の代金を差し引いた帳面を持ち、無事帰っていたそうです。

伊勢の蟇

伊勢の蟇(がま・ひきがえる)

古来より蛙は猿田彦の使いとされ、
その語呂から「旅から無事かえる」「貸した物がかえる」等々の縁起で、
縁の神社には奉納された蛙も見られます。

また伊勢の地には、江戸後期の著名な根付彫刻師「正直」が蟇の彫り物を得意とした事から、
客を引くとの意味合いで店先に蟇の木彫りを置く商家もあり、その伝統は今も受け継がれています。